馬から落馬集

仕事の中でパワーポイント資料をはじめとした短文を作成する機会が多い。その中で、限られた比較的短い文字数(凡そ180文字程度のことが多い)でいかに意図を伝えるかに腐心しているつもりである。また、コロナ禍で業務上のコミュニケーションがTeamsやZOOMなどを活用したものに移行し、ノンバーバルコミュニケーションを使う比重が低下したことで、ほぼ音声のみで意図を正確に伝えるために、口頭で発する言葉にも気を遣っているつもりでいる。

正しい言葉遣いとは時代により変遷するといわれているため、一概にどれが間違え・どれが正しいと判定することは難しいが、当時の辞書に載っているものは権威付けられた言葉の定義を集めており、また辞書を参照せずともある集団(公式、非公式問わず)の中で一定程度同じ定義が共有されている言葉遣いというものがあると考えている。そしてその共有されている言葉遣いをすることが、コミュニケーションによって双方の意図をすり合わせて出来るだけ合致させることには役立つと考えている。これはオンラインコミュニケーションの機会が増えると益々重要になってくると思っている。

そういったことを考えて、同僚に言葉遣いを指摘することがままある。ただその際にも、本当に自分の言葉遣いが"正しい"と言えるかどうか自信があまりないこともあり、指摘をする前に辞書を引いて確認することは多い。概算で見積もって指摘しようと思うときに半分以上は、辞書で念のため確認している。それが自分にとって良い気づきになったり、そもそも間違えていると思っていたものが間違えではないと発見することもある。

言葉遣いを調べる際には、単語を調べると同時に、言い回し、遣い方も併せて出来るだけ調べようとしている。類似した意味でも文脈の中でどの言葉を遣うかによって、より文章としての自然さが増し、受けてが言葉・文章自体の理解を出来るだけストレスなく行うことが出来ると思っているからである。その言葉遣いを調べる中で、重言(馬から落馬や、頭痛が痛いなど)にならないようにするための言い回しを見つけるのは比較的難しいと感じることがある。単語を調べれば用例として掲載されているものもあるが、普段会話する中で、なんとなく変だなぁと思いながらも遣っているものや、そもそも変だと感じていなかったものもある。

そんなわけで、気が付く範囲での重言と、"正しい"言い方をメモとして書いていきたいと思う。この重言があとで振り返って、昔の言い回しになっていたら、それも面白いだろうと思っている。

 

重言の例(とりあえずのメモ)

書き方)

重言 → 正しい言い方 ※正しい言い方が正しいのかはあまり自信がありません・・・

 

馬から落馬 → 馬から落下

頭痛が痛い → 頭が痛い

違和感を感じる → 違和感を覚える、違和感を抱く

※以前、文章で重言を指摘したら、修正版として「違和を感じる」と返ってきて、修正版に違和感を覚えたことをよく覚えている

二の舞を踏む → 二の舞を演じる

※重言ではないですが

事前予約 → 予約(予が事前の意味を持つため)

Wikipediaより

サルサソース → サルサ

チゲ鍋 → チゲ

 

今後も発見したら随時更新していこうと思う。